試写:「呉清源〜極みの棋譜」


昨日試写だった。観客は Old GO Fanが6,7割か?
あと30代以上の女性も多かった。


前の人の身長によっては画面が見づらい会場(日本教育会館一ツ橋ホール)
一旦席に座ったが、前席の人の背が高く、他の席に移動。
その時点では、まだ前の席は座ってなかったが、始まる直前来たその人は・・


175㎝くらいある女性でした。Oh!
うーん、画面4分の1はあまり見えなかったよ。チャンチェーン。No〜。


そのため首を左に右に動かしてみたので、なんとはなく疲れた。


美しい日本のシーンは多かったが、
あまりにも場面変換が多すぎ、
登場する呉をはじめ、すべての人の気持ちを反芻する間もなく
次のシーンへ。しかも
ん?そこはどこなの?と言うくらい、ロケ地が変わるため
何のシーンなのか分からずじまいの場面もあった。


物語にする値のある人生ではあると思う。
碁の天才。帰化日中戦争。宗教への傾倒。真理の追究。
川端康成に(映画にも出てくる)
「私は呉さんを見るのが好きだ。
少年のころは美少女と貴人とをあわせたやうな姿だった。
一見して天才といふ印象を受ける」といわしめた神秘的な美貌。



どの物語もがさらりと表面をすくうだけで終わってしまったのが残念。
現在の呉さんも冒頭に出てきたが、いかにしてあのおだやかな笑顔に
たどりついたのかしっかり見たかった。


セットや古い木造の家など
戦後の日本の感じのするロケ地はとてもよかったです。


そしてチャンチェン。
木谷実との対決で相手が貧血をおこして倒れていても、
天を仰いで次の手を考えている、そのシーンは美しすぎる。
日本語を話す姿も何の違和感もありませんでした。
画面に大きく映ると映える人ですね。
ただ佇んでいるだけで考えているように見える、
「誰かさん」と似ているかもしれない。


あと、棋士の映画なわけだけど、碁の魅力と言うか、
美しさというか、もっと普通の人にも分かるといいのになと
思いました。まる。