4月1日に新職場であえるはずの元同僚が見当たらず、心配したけれど、
次の日には頼れる後輩の方が、「ちびの風邪もらっちゃったんすよ」と懐かしい、
人懐こい顔でやってきた。
慣れないところでこの人に会うと、絶大な安心感感じるわ。


もう一人の「あいつ」は、いったいどうしたのか、
まわりでは、しばらく代わりの人がくるとか何とか言うし、
なんか怪我でもしたの?と仲のいい先輩に聞いたら、
クモ膜下出血だったんだよ。
前の日までバカ話してたんだけど、家で倒れてはこばれて。」


1日には、オーバーアクション気味で
「よぉきたな」って笑ってくれるんじゃなかったのか。


「意識はあって話もできるみたいだよ、ひまだなあって言ってるってよ。
・・・・あいつ厄年なんだよな、今年。」


ひまだな、って言ったのか。あいつのことだし
あの看護師、可愛いな とかきっと言ってるんだ。
戻ってきたら、からかってやる。
マヒや後遺症がどうなるのか知らないけれど、
どんなあいつでも生きて笑って逢いたいと思う。