シティ・オブ・ゴッド

おととい深夜にやっていてリアルタイムでまた観てしまった。
途中でやめられないのだ、いっつも。
すくいのない子供たちへの暴力の連鎖。街の暴君リトル・ゼがちびギャングに殺されてまた物語は一から始まっていく。
悲惨なお話やなぁ、と見ているとエンディングにかぶさるように「本当のお話」というチャプター名が流れて、本物のリトル・ゼや相手方のギャングたちのニュース映像が映る。
「そうだ本当の話なんだ」と改めて愕然とする。
壮絶に悲惨なんだが、なぜかコメディ映画のようにギャングの間抜けなところを強調したり、語り部であるサブキャラのカメラマン志望の失恋話もあったり、カメラワークもPVのような軽さもあったりで、「地獄」にも「笑い」はあるのだ、というか、逆か・・。笑ってるといきなり人殺ししたりしてるので、普通の暮らしに「暴力」があるのだという怖さが際立って見えた。
リトル・ゼと一緒に街を牛耳る彼の無二の親友がいい。「街で一番の人格者だぞ」と敵のボスに言われる彼。アメリカへのお別れパーティには教会関係者やダンサーが来てくれる彼。HANTENのポロシャツ着てる70年代のあんなギャング、なんて変。